『双頭の悪魔』 有栖川有栖

双頭の悪魔 (創元推理文庫)双頭の悪魔 (創元推理文庫)
(1999/04)
有栖川 有栖

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有栖川有栖氏の小説は初めてとなります。
(エッセイは『作家の犯行現場』を先日読みました。)

そもそも、エラリー・クイーンを読んだことが無いので、
何をもって「クイーンの流れ、影響」というのかが
いまひとつ分からないのですが、
昨今流行?の閉じきらない推理小説
=肝心のところで読者の想像に任せてしまう?
ではなく、しっかりかっきり謎解きをしてくれる
とてもありがたい作風のことなのかな、と思っております。

しかも、この『双頭の悪魔』では、
有栖川氏が3度に渡って読者に挑戦状を突きつけます。
その挑戦状以前に出された条件のみで推理すれば
読者にも犯人がわかるはず、というもの。
後になってから、
「実は夏森村と木更村は鍾乳洞でつながっているんだよ。w」
なーんてジョーカーが出てこないところが素晴らしい。

でも、考えたけど分からなかったので、
素直にそのまま読み進むことにしましたが。( ̄ω ̄;)

正直なところ、謎解きが得意ではないので
これだけ分厚い(683ページ)正統派?推理小説を
読みきれるのかなーと不安でした。

内容的にも、事件の状況と登場人物たちの行動が主で
途中、主人公たちが恋愛だの何だのと浮ついた方向に走りもしないので、
ひたすらに活字を追いながら事件をたどるのは根気がいりそうでしたが、
案外とすんなりと読めてしまったのは、
木更村での語り手マリアと、夏森村での語り手アリスが
交互に話を進めていくからだったのかもしれません。

残念だったのは、
マリアが家出をする原因となった事件を読んでいなかったこと。
また分厚いのかな・・・。
でも、読んでみたいな・・・。

たまに読むのはいいかなー。
本当にミステリーが好きな人は、こういうのがとても面白いんでしょうね。^^

ももやんのオススメ度 ★★★☆☆

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内容(「BOOK」データベースより)
他人を寄せつけず奥深い山で芸術家たちが創作に没頭する木更村に迷い込んだまま、マリアが戻ってこない。救援に向かった英都大学推理研の一行は、大雨のなか木更村への潜入を図る。江神二郎は接触に成功するが、ほどなく橋が濁流に呑まれて交通が途絶。川の両側に分断された木更村の江神・マリアと夏森村のアリスたち、双方が殺人事件に巻き込まれ、各々の真相究明が始まる…。



『作家の犯行現場』 有栖川有栖

作家の犯行現場 (新潮文庫)作家の犯行現場 (新潮文庫)
(2005/01)
有栖川 有栖

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推理小説の舞台となった(あるいは所縁の)地を
推理作家が訪れて、作家ならではの視点で語る本。

しかも、鉄っちゃんである有栖川氏は
出来うる限り鉄道を使ってかの地に赴くので、
鉄っちゃん数名を家族に持つ私にとって
とても親しみやすく、旅心を刺激される一冊でした。

最近読んだ『八つ墓村』のモデルとなった場所は、
すり鉢の底にあるような集落とのこと。
自分がイメージしていた感じの村と違うんですね。

自分が訪れたりして、よく知っている場所というのは、
即身仏信仰で知られる出羽三山湯殿山と、
オホーツク海に面した知床から網走を通ってサロマ湖までの景色。
熊本の阿蘇、外輪山にも行ったことはあるけれど桜は見ていないし、
京都東山もよく訪れるのに、「松風嘉定」邸には行ったことがないし、
犬吠崎や明石海峡大橋も、一度訪れてはいるけれど、
ミステリーの舞台として意識していたワケではないので、
一度、そうした視点で物語ゆかりの地を訪れてみたいと思いました。

とくに行ってみたいのは、松本清張の『ゼロの焦点』で有名な能登金剛と、
鮎川哲也の『砂の城』の舞台、鳥取砂丘かなぁ。
鳥取砂丘に行くためには、有栖川氏と同じ経路をたどって、
氏が旅程の都合で降りられなかった木次線の亀嵩駅にも下りてみたいです。
もちろん、清張の『砂の器』、今西刑事の気分でね。

・・・で、実は著者の有栖川有栖氏は、これが初めての出会い。
肝心要の作品は、まだ一度も読んだことがありません。
これを機会に、読んでみようと思います。σ(^◇^;)

ももやんのオススメ度 ★★★★☆

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内容(「BOOK」データベースより)ミステリーの舞台となる「現場」は偶然に選ばれたのではない。廃墟と化した島、迷路のごとき鍾乳洞、湖底に沈む村、趣向を凝らした館…。そこには作家を刺激する特殊なオーラがあって、「創作という犯行」を行わせるのだ―。古今のミステリーに精通する作家・有栖川有栖が全国を巡り、22ヵ所の「現場」が今なお放つ戦慄のオーラを五感でとらえる。写真多数収載。異色の紀行エッセイ。



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